作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
原著論文
外出に支援を要する脳卒中者が電動車いすの利用に至るプロセス
─TEAによる分析から─
亀井 将太小林 法一
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 41 巻 5 号 p. 522-530

詳細
抄録

本研究の目的は,介護保険受給者が電動車いすの利用に至るプロセスを明らかにすることである.4名の対象者にインタビューを実施し,複線径路等至性アプローチを用いて分析した.結果,分岐点を経て,「これからも家族や社会とつながるための手段として電動車いすを利用する」という等至点に至った.そのプロセスで,“電動車いすを使うと歩けなくなる”という価値・信念が,“電動車いすは便利な道具”に変容した.周囲の電動車いす利用者からの情報は,さまざまな時期で対象者の電動車いすの利用を後押ししていた.本研究の結果から,他の電動車いす利用者からの情報提供など時期にあった支援を行うことの重要性が示された.

著者関連情報
© 2022 一般社団法人日本作業療法士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top