作業を用いた実践を促進するより良い講習会のあり方の示唆を得るため,作業を用いた評価技術講習会に参加した作業療法士の作業を用いた実践における困難や不安感(以下,障壁)および作業を用いる実践頻度に対する認識の変化を調査した.受講後,セラピストに起因する作業を用いた評価に加え介入への障壁が低減し,講習会1ヵ月後の時点で作業を用いる実践頻度が増加していた.環境とクライアントに起因する障壁の変化はなかった.本講習会のような短時間の介入につながる講義や参加者間の交流の機会は,評価だけでなく介入頻度を促進する可能性があること,環境・クライアント障壁低減には本講習会とは別内容の講習会の必要性が示唆された.