2024 年 43 巻 2 号 p. 153-158
作業療法の実践において問題解決は必至である.ものごとの「仕組み」が分かっていると問題解決につながりやすい.「仕組み」を知らないと合理的に対処できないだろう.講演では筆者が中学生時代から現在までに感心した「仕組み」を順次紹介することで,読者が「仕組み」に着目し,作業療法実践における問題解決の糸口になることを期待した.工具の「仕組み」をはじめとして,学会長決定・開催時期変更,統計,ワードプロセッサー,問題点への対策方法,欲求階層説,段階づけ,アダプテーション,行動変容,アフォーダンス・シグニファイア,掲示物などさまざまな「仕組み」に関する話題に言及した.