2024 年 43 巻 3 号 p. 361-368
本研究の目的は,重症心身障害者の集団活動支援に関するアクションを起こすことによる,生活支援員と看護師の意識や支援の変化を明らかにすることである.研究デザインは,アクションリサーチであり,集団活動支援の課題と解決方法を立案し実践を通して,生活支援員と看護師の意識や支援の変化に関するデータを収集し,分析した.生活支援員と看護師は,重症心身障害者と一緒に集団活動を行うことが共通の認識になり,安心して支援するようになった.さらに,立場や専門性が異なる生活支援員と看護師に対して,教えるのではなく,活動参加記録の記載により,重症心身障害者の反応に気づくことで,重症心身障害者が楽しむ支援に変化した.