作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
回復期において上肢機能の改善に向けて修正CI療法とKiNesthetic illusion induced by visual stimulation療法を併用した脳卒中再発の一症例
西山 貴裕伊藤 大将道願 正歩近藤 国嗣川上 途行
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2024 年 43 巻 3 号 p. 430-436

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抄録

CI療法と他の治療法の併用により大きな治療効果が得られると報告されている.また,脳の可塑性を向上させる治療の1つにKiNvis療法がある.今回,脳梗塞により中等度の左片麻痺を呈した一症例に対し,回復期にて修正CI療法とKiNvis療法を併用した上肢機能訓練を実施した.修正CI療法は,3時間の課題指向型訓練とtransfer packageの活用を3週間実施し,KiNvis療法は自主訓練の開始20分で実施した.その結果,SIAS-m,FMA-UE,MASの改善を示した.CI療法にKiNvis療法を併用することの有用性が示唆された.

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© 2024 一般社団法人日本作業療法士協会
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