【目的】本研究は,急性期脳卒中患者を対象に退院時のトイレ動作自立に関連する複数要因の相互作用・組み合わせを調査することとした.【方法】急性期脳卒中患者の退院時の機能評価を説明変数,トイレ自立の有無を目的変数とし決定木分析を実施した.【結果】決定木分析の結果,退院時のTCT, MMSEの2項目からなるモデルが作成された.モデル検証の結果は,感度88.2%,特異度77.8%であった.【考察】急性期脳卒中患者の退院時トイレ動作自立に関連する要因として,TCT, MMSEの2つの要因が良好である必要があり,この2つの要因には相互作用があることが示唆された.