抄録
GPS の普及により屋外での所在確認は容易になってきたが, GPS 電波の届かない屋内では利用が困難である. 著者らは屋内での所在確認を行うため, IC タグを用いた通過検知システムを検討している. 本研究では, そのための基礎研究として, 静止している場合と動いている場合のICタグ検知についてアンテナとIC タグの位置関係を調べた. UHF 帯のパッシブ型IC タグで実験を行ったところ, アンテナの上下100cm の範囲で検知可能であり, IC タグの装着部位としては下肢に装着した場合に最も検知確率が高くなることがわかった.