2003 年 38.3 巻 p. 535-540
本研究では、近年の自動車依存型社会が様々な社会問題を発生させていることから、自転車の利用が必要と考え、アンケートにより短距離通勤者への自転車利用意向などを調査した。その結果、数量化_II_類分析などから自動車利用者では自転車が利用可能な気象条件や、自転車利用のデメリットの認識に大きな差が生じることを明らかにできた。また、属性による転換可能性を検証した結果、男性に対しては健康、女性に対しては環境の働きかけが有効であるとの傾向を明らかにできた。こうした知見は、今後の自転車利用促進のための方策検討に資するものと考えられる。