都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
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都市エントロピー係数を用いた都市形態解析手法
パリの歴史的変遷の考察を事例として
木川 剛志古山 正雄
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ジャーナル オープンアクセス

2004 年 39.3 巻 p. 823-828

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抄録

都市は様々な構成要素に規定されながら形成されてきた。それぞれの時代に生きる人々の経済、防衛、文化などに対する要求のパレート最適を満たす形で、動的に“理想的な形態”を求めてきた。この“動的な”形成をより理解するために、本稿では都市エントロピー係数を提案する。これはスペース・シンタックスの概念である“グローバル”と“ローカル”の二つの異なるレベルの都市解析のデータの乖離を数値化したものである。本稿ではこの都市エントロピー係数の具体的な応用のケーススタディとしてパリの歴史的発展パターンの考察に用いる。このエントロピーは都市の拡大、新しい都市システムの導入により上昇し、都市計画による改造により低下する。結論として、パリの発展パターンはこのエントロピーの数値の上下と関連することを本稿では明示する。

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© 2004 公益社団法人 日本都市計画学会
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