都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
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高速道路のインターチェンジ勢力圏域モデルに関する研究
大橋 昭宏青木 孝義小浜 芳朗
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ジャーナル オープンアクセス

2005 年 40.2 巻 p. 45-50

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抄録

本研究は高速道路の IC勢力圏域について,簡便かつ実践的な解析モデルを構築し,その勢力圏域の現実に対する評価と料金設定等による制御の基礎を作ることを目的としている。高速道路利用者の費用最小化問題として,車両の運転者・同乗者が有する時間価値,車両の走行経費,高速道路料金等を簡便な数理モデルで表し, IC勢力圏域について乗用車類・貨物車類別,上り・下り方面別に面的に勢力圏域を求める手法を提案した。現在供用中の東名高速道路の愛知県と静岡県内に位置する ICについて,本モデルによる解析結果と現状の利用圏域の比較を行った結果,一般道路が均一に整備されている範囲において,現状の利用圏域をモデル化できていると考えられるが,他の高速道路ネットワーク状況や幹線道路の整備状況, IC勢力圏域内の車両発生台数を検証するための地域特性等を加味することで,本モデルの推定精度の向上が可能である。

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© 2005 公益社団法人 日本都市計画学会
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