2006 年 41.3 巻 p. 163-168
ドライバーが最初に訪れた駐車場が満車の際、空き駐車場を探す駐車場探索行動が起こる。この過程で発生する「うろつき車両」は中心商業地における道路渋滞に影響を及ぼすと考えられる。そこで本研究では、福岡市シーサイドももち地区において駐車行動実態調査を実施し、満車時の駐車場探索行動を含む駐車行動の実態を明らかにするとともに、満車時の駐車場探索行動を含む駐車行動モデルを離散型選択モデルの組み合わせ(MNLモデルおよびNLモデル)により構築した。その結果、駐車場選択モデルと駐車場探索モデルでは、採用される説明変数が異なり、それぞれの行動データをもとにモデルを構築する必要があることが明らかになった。