2006 年 41.3 巻 p. 79-84
本研究の目的は道路整備の成果を評価するための時間信頼性の指標を示し,様々な道路整備パターンに適用し時間信頼性の評価を行うことである.本研究で扱う時間信頼性指標とはOD間の旅行時間の分散(不確実性)を用いたものである.交通需要の変動を考慮した時間帯別均衡配分モデルを用いて各ODに関する時間信頼性を計算する方法を提案した.仮想のネットワークにおける数値計算を通して,道路整備前の時間信頼性と道路整備後の時間信頼性指標を比較し,道路整備による信頼性の向上を検証した.