都市計画論文集
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欧州のSEA制度形成過程からみた土地利用計画に対する環境影響評価適用上の課題
木下 瑞夫松行 美帆子瀬田 史彦西浦 定継
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2006 年 41.3 巻 p. 875-880

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抄録
本研究は、都市マスタープランの策定過程において、どのような条件がととのえば戦略的環境アセスメント(SEA) を適用することが容易となるかに焦点を当てることとし、先進事例としての欧州連合(EU)の環境保全政策およびSEA制度および構成国のSEA制度の代表事例を時系列的に整理、分析することを通じて、わが国におけるSEA制度の適用可能性と課題を考察することを目的としている。時系列分析によると、1980年代後半の「持続可能な発展理念」が環境保全政策およびSEA制度に多大な影響を与えたことがわかった。また、わが国の都市計画マスタープランにSEA制度を組み込むためには、計画策定において明確な経済・社会の発展目標と環境保全目標を持つことが必要不可欠と結論づけることができる。
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© 2006 公益社団法人 日本都市計画学会
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