抄録
本研究は観光資源に乏しい一方、中心市街地活性化の必要性の高い都市に着目し、活性化のための一手段としての「食文化」活用の可能性について明らかにすることを目的とする。観光客にとっての目的の一つに、来訪地でこそ味わうことのできる「食」があることから、本研究ではこうした食文化に着目し、それが中心市街地活性化にいかに機能するか明らかにするものである。「食」事業の実施は、来街者の増加と知名度の向上において期待する割合が高いものの、事業導入、継続上の課題の双方において、関係者間の協力関係構築の重要性が明らかとなった。