抄録
メリーランド州は、アメリカの中で農地等の保全に関する長い歴史を有している。保全の対象は、当初の自然資源から農地や森林にも拡大した。環境面で危機的な土地を対象にした保全プログラムも追加された。また、州の成長管理政策の一つとして、総合的な地域レベルの保全プログラムも登場した。これらのプログラムの目的には、都市スプロールの制御も加えられた。保全方法として、保護的地役権が土地の保全に適用されている。しかしながら、予算の変動、地主の申し出ベースの地益権の売買、地益権の買取り価格の上昇のため、目標面積の農地を保全することは容易ではない。さらに、農業継承者の不足や農地分割に関する法律の抜け道などがあり、それらの対策も必要である。