都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
Print ISSN : 0916-0647
ISSN-L : 0916-0647
未整備となっている東京都周辺区部「土地区画整理事業を施行すべき区域」の課題と今後
周辺区部9区への調査票調査と杉並区での事例研究による一考察
今西 一男
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 49 巻 3 号 p. 483-488

詳細
抄録
本研究の目的は東京都周辺区部において未整備となっている「土地区画整理事業を施行すべき区域」の整備課題について検討することである。東京都周辺区部に対して行った調査票調査の結果によると、その52.1%が未整備となっている。その整備のために東京都はガイドラインを定めたが、適用は十分ではない。その背景には「土地区画整理事業を施行すべき区域」の実情との乖離がある。杉並区で行った事例研究では市街地整備の目標や道路整備の水準について乖離が確認された。杉並区では成田西3丁目町づくりの会の活動により、区画整理から地区計画への変更が検討され示唆を残しているが、実現には至っていない。今後は住民活動の普及を含めて、区域の実情にあった計画を策定する必要を提起している。
著者関連情報
© 2014 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top