都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
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海水浴場における津波避難施設の選択行動モデル化
神奈川県藤沢市をケーススタディとして
山田 崇史秋山 和範末澤 貴大岸本 達也
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 49 巻 3 号 p. 549-554

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抄録

本研究の目的は,海岸の観光客について津波避難施設選択モデルを作ることである.はじめに観光客に大津波警報時における避難先とその避難先の選択理由についてインタビュー調査を行った.つぎにインタビュー調査のデータを元に多項ロジットモデルを用いて,津波避難施設選択モデルを作成した.このモデルは,避難方向の心理的負荷,人から施設までの距離,海から施設までの距離,施設の高さ,施設の収容人数,施設の建築面積,施設に行くまでの川の有無を考慮している.海岸線にいる避難者に対する津波避難施設の効用値,そして海岸線で避難者の位置が変化するときの津波避難施設の効用値を求めた.本研究は,海岸の観光客の津波避難施設選択に影響を与える要因を定め,津波避難施設選択モデルにより,どのような津波避難施設が選択されやすいのか定量的に明らかにした.

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© 2014 公益社団法人 日本都市計画学会
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