都市計画論文集
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大学生のストレス解消に利用されるサードプレイスに関する研究
郊外型キャンパスに通う学生を対象として
山田 崇史森口 元貴
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 53 巻 3 号 p. 1215-1222

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抄録

本研究は、大学生を対象にストレス解消に利用されるサードプレイスの調査を行い、特徴を明らかにすることを目的とする。サードプレイスの用途や位置、利用される時間帯や金額などの利用行動を調査・分析した。調査の結果、サードプレイスは、大型ショッピングモールやカラオケ店が多く、ストレス解消方法は、買い物や運動、カラオケが多い。また、1回あたりの使用金額は、2000円未満が多いことが確認できた。利用頻度は、1カ月に1回以上が多く、利用する時間帯は、午後以降に行く人が多い。1回あたりの滞在時間は、1時間以上3時間未満が多い。男性は20-24時、0-4時の夜や深夜にサードプレイスへ行く傾向があり、女性は、16-20時の時間帯に行く傾向がある。さらにクラスター分析によって、利用行動やサードプレイスまでの距離の関係からサードプレイス利用の特徴を分類した。

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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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