抄録
市街地で建物更新がなされない建物は地震時に倒壊しやすいほか火災に弱く延焼しやすいなど防災上の問題がある。本研究では、建物更新の起こりやすさと建物の特性や周辺環境の関係を統計的な分析によって明らかにした。まず、集合住宅では利便性の高い立地であると建物更新が起こりやすかったが、独立住宅では面積などの住宅の性能もまた建物更新に関係していた。次に住居系の用途地域で建物更新が起こりやすく都市計画規制が建物更新の起こりやすさという面で機能していた。さらに木造密集市街地で建物更新が起こりづらくなっていた。最後に周辺の建物更新が起こりやすい地域で建物更新が起こりやすいことが明らかになった。