都市計画論文集
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選択肢集合と周遊行動を考慮した消費者の選択行動に基づく東京都区部の購買地の動態
櫻井 雄大
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2018 年 53 巻 3 号 p. 1478-1484

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抄録
本研究は,購買地の動態を消費者の選択行動の集合として捉えてモデル化し,東京都区部に適用してその動態を実証的に分析するものである.購買地の動態を分析している既往研究にWilsonらの一連の研究がある.それらの研究では,空間相互作用モデルに基づいた動態モデル(Harris-Wilson Retail Model)の構築と,ロンドンなどに対するその適用が主な内容である.特にモデル上に表現されていうる非線形の挙動を示す微分方程式を計算機上でシミュレーションをすることで,一般的な動態の性質を導出している.これらの研究における空間相互作用モデルは地点間の流動を扱うものであり,よりミクロスケールの消費者の購買行動については言及していない.本研究では,消費者の購買行動に言及することで,地点間の流動をより実態に則したかたちで表現しその動態を分析し,次いで特定の購買地に対する新規開発事業を想定し,当該購買地における実効性の有無を議論する.
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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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