都市計画論文集
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中心市街地における公共空間の周辺エリアのイメージと回遊行動への影響に関する研究
南池袋公園をケーススタディとして
木村 希松行 美帆子中村 文彦三浦 詩乃有吉 亮
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 53 巻 3 号 p. 341-348

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抄録

現在、コンパクトシティが人口減少時代の都市像の一つとして、その実現が求められているが、単に都市機能を駅近くに集積させただけでは、人が中心市街地に戻ってくるとは考えられず、中心市街地自身を魅力的な空間にする必要がある。その手段の一つとして、中心市街地における公共空間の設置があると考えられ、その意義を検証する必要がある。本研究は、中心市街地における公共空間の役割として、とくに周辺エリアのイメージの向上と回遊行動の助長に着目し、南池袋公園周辺においてアンケート調査を実施し、これらの効果があるかの検証を行った。分析の結果、公共空間の認知が周辺エリアへの愛着と防災の面からの安心感などの周辺エリアのイメージに対して間接的に影響を与えていること、公共空間に立ち寄ると回遊行動が助長されることが明らかになった。

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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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