都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
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市民参加型ホームレス実態調査「ストリートカウント」の国際的動向に関する研究
ニューヨーク、シドニー、ロンドン、東京の事例を対象として
河西 奈緒町田 大北畠 拓也土肥 真人
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 53 巻 3 号 p. 697-702

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抄録

効果的なホームレス政策の計画・実施には、政策対象を知り、支援ニーズを捉え、必要な資源を投下して効果を測ることが不可欠である。しかしホームレスの実態を捉えることは容易ではなく、特に野宿状態は、根源的な現象でありながらその把握が最も難しい。2000年代以降、野宿人口調査の一手法である市民参加型ストリートカウントを大規模に実施する都市が世界の様々な地域で登場し、新たな潮流を生んでいる。本論は、筆者らが実際に参加したニューヨーク、シドニー、ロンドン、東京の4都市で実施されている市民参加型ストリートカウントの規模や運営の詳細を明らかにし、政策デザインや資源投下の効果測定のために各都市が多数の市民ボランティアを集め実態把握に取り組んでいる現状と、HL問題への取り組みを市民に開くことで、市民教育と同時に、政策の正当性や公共性が担保されていることを論じた。

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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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