抄録
低炭素なまちづくりを推進するために、再生可能エネルギーを面的に活用することが求められている。近年、河川水の熱が再生可能エネルギーと定義され、ヒートポンプの熱源として利用することで効率向上を図ることが期待できる。本研究では主要3種類の空調方式(地域冷暖房方式、中央熱源空調方式、パッケージ空調方式)に適応し、河川水熱等の再生可能エネルギーを供給して熱源設備の高効率化を図る「熱源水ネットワーク」について検討した。具体的には、業務やホテル、病院等の様々な用途の建築物、また中~大規模の建築物が混在する実際の都心既成市街地を対象にエネルギーシミュレーションによるモデルスタディを行った。その結果、モデル地区への熱源水ネットワーク導入による省エネルギー効果は、特に冬期暖房や給湯での効果が大きく、約8.0%のエネルギー消費量を削減出来ることが分かった。