都市計画論文集
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空き家バンクデータを用いた歴史的建築物の改修・活用の実態分析
金沢市を事例として
豊島 祐樹寺山 一輝
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2024 年 59 巻 3 号 p. 988-995

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抄録

金沢市を事例として、流通に積極的な歴史的建築物の改修・活用の実態を明らかにした。調査方法としては、歴史的建築物に関する不動産基礎情報をインターネットで収集し、さらに目視調査やアンケート調査を実施した。また、歴史的建築物の改修・活用の実態を明らかにするために、テキストマイニングやクラスター分析を適用した。調査の結果、以下のことが分かった。1)「空き家」の特徴として建物の規模が小さいことや賃料が高い傾向にあった。 2)活用状態に関わらず外観は維持されている割合が高くなっていた。「未活用」の建物は水回りや電気などの設備の改修が必要な建物が多かった。 3)設備の劣化が著しい建物ほど改修費用が高額になる傾向にあった。 4)建物の用途によって改修パターンは異なっていた。例えば、住宅で活用している建物は敷地を重点的に改修しており、住宅兼事業の用途で活用している建物は改修工事が大規模であった。

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© 2024 公益社団法人 日本都市計画学会
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