抄録
写真-1および2に示すスクリューパイルシューは、故小原友輔氏が自宅の庭に多年保存していたものであって、かって日木橋の橋脚基礎として使われていたと伝えられいる。その寸法は高さ約70cm, 直径80cm, シャフト部の外径34cmである。筆者はその可能性を求めてわが国におけるスクリューパイル使用の歴史、日本橋の歴史等を検討した。その結果、決定的な材料を見つける事は出来なかったが、周辺状況から見て、1902 (明治35) 年、木橋時代最後の日本橋に電車軌道を敷設するための橋脚強化に使用され、1908 (明治41) 年、石造の現日本橋が建設される時に撤去されたものとするのが適切であると考えるに至った。以下にわが国におけるスクリューパイルの歴史、日本橋と電車の関係および上記の推論について述べることとする。(スクリューパイル、鉄桟橋、日本橋)