土木史研究
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長崎市における近代橋梁建設に関する歴史的考察
岡林 隆敏島田 省三
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キーワード: 土木技術史, 近代, 橋梁
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1993 年 13 巻 p. 47-56

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抄録
長崎には、幕末から明治期にかけて外国人居留地が建設された。その後、長崎市は明治期を通じて西日本の主要都市に発展した。本研究は、長崎に建設された橋梁を通して、わが国の橋梁技術の移植と確立の過程を考察したものである。著者らは、幕末から明治・大正期にかけての長崎の市街地に架設された橋梁に関する文献の調査と共に、幕末から明治期の古写真の中から橋梁の映像を抽出することに努めた。これらの写真から、幕末の、伝統的工法による木橋から、木鉄混交橋の過渡期を経て鉄橋に至る橋梁の変遷を示すことができた。さらに、長崎県立図書館に保存されている幕末から明治期の長崎県関係の土木資料から、明治期の橋梁の設計仕様書と設計図を得ることができた。これまでの調査・研究により、長崎の事例を通して、幕末から明治20年代における、近代橋梁技術を確立した技術革新の過程と、さらに地方都市における鉄製の橋梁の定着の過程を明らかにした。
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© 社団法人 土木学会
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