抄録
本論文では、九州の石造アーチ橋 (石橋) に関するデータを地元の石橋研究家や各種の石橋に関する文献から収集し、それらをデータベース化した。このデータベースの特徴としては、これまでの情報に、石橋の位置データ、すなわち各石橋の位置を表わす緯度・経度をデータとして付加したことである。その結果、任意の検索項目に対して、石橋の分布状況が容易に把握することが可能となった、そのデータベースを利用して、九州各県の石造アーチ橋に関する特徴を調べた。まず、九州の各県別の架設年代と橋数の関係から石造アーチ橋の最盛期や、架設年代とアーチ支間長の関係より石造アーチ橋の技術的な発達時期などを考察した。また、年代と石造アーチ橋の地理的分布状況の変化を調べた。