土木史研究
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明治末期における神戸での鉄筋コンクリート橋
いわゆる「若狭橋」を巡って
山根 巌
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2001 年 21 巻 p. 285-294

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抄録
日のでの床版式鉄筋コンクリート橋の初めとして「明治工業史、土木編」では、明治39 (1906) 年7月に神戸の「若狭橋」が竣功したと述べている。一方「関西土木の百年」では「若狭橋」は明治36 (1903) 年の建設と書かれており架設位置等も不明であったが、その後の多くの橋梁史の書物では後者の説が引用されて来た。
平成12年2月に神戸市建設局の旭当者の調査により、明治39年12月31日付けの「第二回神戸市統計書」が發見された。それには「長狭橋」が明治39年5月の架設と書かれており、橋長も若干異なり、上記の両者共に誤りである事が分かった。筆者はこれ等の事について調査したので、その結果とその後の鉄筋コンクリート橋の發展等について報告する。
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