土木計画学研究・論文集
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廃棄物-経済システムの動学一般均衡分析
宮田 譲
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1997 年 14 巻 p. 421-432

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抄録

本研究は北海道を対象として、廃棄物と経済との相互依存関係を動学的に分析するものである。このため動学的に拡張した応用一般均衡モデルを構築している。モデルは産業、家計、政府、道外部門、廃棄物除去活動から構成されている。家計は効用の現在価値総和を最大化するように消費、余暇、貯蓄の選択を行う。家計の貯蓄は資本蓄積となり、経済の動学プロセスが決定される。生産及び消費に伴う廃棄物は、除去活動により処理処分されるが、その際中間財、資本、労働を投入する。このモデルを用いて家計廃棄物有料化、リサイクル推進などが、経済成長に与える影響をシミュレーション分析している。

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