土木計画学研究・論文集
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環境対策SNA型産業連関表よる環境保全政策の評価
加河 茂美稲村 肇
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1997 年 14 巻 p. 433-442

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抄録

本研究ではそれら環境政策の中でも最も有効であると思われる二つの排ガス規制とマテリアルリサイクルを取り上げその影響効果を定量的に評価する。この論文はSNA型産業連関表を用いて二酸化炭素排出量を推計評価するための分析手法を提案するものであり実際に基本データを用いて上述の2つのケースについて定量的に評価している。主な解析結果は以下の通りである。最終需要の成長や排ガス技術の変化により排出量が約2倍になる。1990年時に1985年の排出レベルを維持するためには40%以上の削減が必要である。マテリアルリサイクルの観点から見るとパルプ・木材・紙製品、鉄鋼製品の静脈活性化が二酸化炭素の排出削減に最も効果的である。

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