都市高速道路の高架橋沿道における、道路交通振動苦情に係る諸要因を明らかにするために、過去の研究成果を踏まえて、新たに実施した2種類の振動低減対策工事の前後比較を行い、さらに31家屋の振動計測と930人のアンケート結果に基づいて効果の分析を行った。この結果、2種類の振動低減対策は一定の効果をもたらしたこと、家屋の振動増幅量が大きいこと、家屋内での振動レベルピーク値が住民感覚と相関があること、現行の振動規制法に基づく測定方法による、官民境界における振動レベルVL (L10) 値は、住民感覚と一致しないこと、等がわかった。