2002 年 19 巻 p. 129-136
本論文では、茨城県牛久市都市計画マスタープラン策定プロセスにおけるPI活動を対象とし、今後の効果的なPI技術や仕組みのあり方について考察している。本研究では多様な関係者へ意識調査やインタビュー調査を実施し、これらの成果を総合的に分析したことが特長である。市民委員会等での議論の充実、懇談会等への参加者の増加、意見交換の活性化、計画の質向上、プロセス全体の効率的・効果的な運用などに関して、効果的なPIのあり方を追求する上で重要となる知見を得ることができた。また、実験調査により、課題の1つとしてあげられた市民の関心を高めるための効果的な情報提供のあり方に関する知見も得られた。