土木計画学研究・論文集
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運転者の視線を考慮した歩行者事故の分析
萩田 賢司森 健二
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2004 年 21 巻 p. 1027-1034

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抄録

運転者の視線を考慮して、歩行者が横断中に発生した事故を分析した。昼夜別・横断方向別に事故を分析した結果、左折時事故を除いて、昼間は道路の左側から、夜間は道路の右側から歩行者が横断している事故が多く発生していた。この理由として、運転者は昼間には右側からの横断歩行者が見えやすく、回避余裕があるが、夜間には右側からの横断歩行者が非常に見にくいためであると考えられる。また、夜間には注視方向からの歩行者の事故が昼間と比較して少なくなっていると考えられた。四輪車の進入方向から横断する歩行者は、防護柵等が設置されている地点や広幅員道路では認知されにくいことが想定された。

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