2005 年 22 巻 p. 651-658
港間での国際競争が激しくなっていく中、今後の更なるコンテナ船の大型化や港湾整備の進展、船舶の運航形態変化等により、コンテナ流動状況がどのように変化していくかを予測するためには、港湾取扱量や地域間流動量のみならず、各国・港間のコンテナ貨物純流動量の動向把握が必の不可欠である。そこで本論文では、国連貿易統計により把握できる各国間の貿易金額や、各港の港湾取扱量、船社等各機関の資料より部分的に把握できる国・地域間国際海上コンテナ貨物流動量等のデータを基に、アジア地域発着を中心とした港間国際海上コンテナ貨物流動量の推定する手法を検討し、実入TEUベースでの港間国際海上コンテナ貨物流動量の推定を行った。