抄録
本研究では、中量旅客輸送機関 (モノレール、AGT、LRT、GWB、BRr) を対象に、LCA (Life Cyde Assessment) を適用して、そのインフラ建設や車両製造段階をも含めた環境負荷 (CO2、SOx、NOx、CH4、N2O) 排出量の推計を行い、鉄道との比較を行っている。さらに、CO2については需要量による感度分析を行い、需要量ごとに排出量が最小となる輸送機関を明らかにしている。また、評価範囲を自家用車による走行の削減にまで拡張し、各輸送機関の整備による自家用車からの転換がSyLC-CO2の削減に及ぼす影響を推計し、実現可能な転換量で削減が十分可能であることを示している。