抄録
テクスチャー (粗さ) のうち、ミクロ及びマクロテクスチャーはすべり摩擦と密接な関係があるといわれている。しかし、従来の測定方法ではテクスチャーの間接的な評価や平均的な大きさがわかるのみで、テクスチャーそのものの詳細な内容は把握できなかった。そこで、レーザー方式の定置式変位計によりプロファイルを詳細に測定・分析を行うことにより、プロファイルの特性やすべり摩擦との関係を調べた。プロファイルの分析方法は、各プロファイルの波形の振幅のヒストグラムによるものを採用した。その結果、この方法により混合物ごとのプロファイルの特徴をよく把握できることが確認された。また、このヒストグラムより算出された指標 (PDI) は、高速域におけるすべり摩擦係数との相関が大変高いことが明らかとなった。