ペット栄養学会誌
Online ISSN : 2185-7601
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一般演題
母マウスへのオルニチン給与が乳汁遊離アミノ酸組成と仔の行動に及ぼす影響
髙倉 真弓長町 さつき西川 拓磨Chowdhury. V. S安尾 しのぶ古瀬 充宏
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2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_34-suppl_35

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抄録

多くの乳児は栄養を乳汁から摂取しているため、乳汁は乳児に大きな影響を与えていると考えられる。本実験で用いたオルニチンにはノンレム睡眠を増加させ、睡眠の質を向上させる働きがあると報告されている。したがって本実験では乳汁中のオルニチン量を増加させ、それにより乳児のオルニチン摂取量を増加させることで睡眠様行動が増加するかどうかについてマウスを用いて検討した。オルニチンを摂取することにより、母マウスの血漿中のオルニチン濃度は大きく増加したが、乳汁中のオルニチン濃度は血漿ほど大きく変化しなかった。仔マウスに至っては血漿中のオルニチン濃度に変化はなく、また睡眠様行動についても変化は見られなかった。母マウスが摂取したオルニチンの代謝について、乳腺においてポリアミンへ代謝された可能性も視野に入れ検討を進める予定である。

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© 2016 日本ペット栄養学会
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