Journal of Pesticide Science
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胡椒アミドおよびびその関連類縁体の合成と殺虫活性
胡椒アミドの研究 (第6報)
宮門 正和中山 勇井上 歩波多腰 信大野 信夫
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1985 年 10 巻 1 号 p. 11-17

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抄録
胡椒から得られたジヒドロペパーサイド [N-isobutyl-11-(3, 4-methylenedioxyphenyl)-(2E, 4E)-2, 4-undecadienamide] を母核とし, そのアミン部分および直鎖部分についての類縁体の合成を行ない, 殺虫活性と化学構造との相関性を調べた. その結果, 末端のベンジル基は, フェノキシ基に置き換えられることが判明し, N-isobutyl-12-(3, 4-methylenedioxyphenoxy)-3-methyl-(2E, 4E)-2, 4-dodecadienamide がアズキゾウムシに対する活性の優れた化合物として選択された. 本化合物は, ニカメイチュウおよびイエバエに対しても優れた殺虫効力を示した.
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© 日本農薬学会
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