Journal of Pesticide Science
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環状イミド系除草剤の植物色素生合成に及ぼす影響
環状イミド系除草剤の作用機構に関する研究 (第2報)
寺岡 徹Gerhard SANDMANNPeter BÖGER若林 攻
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1987 年 12 巻 3 号 p. 499-504

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抄録
Oxadiazon, chlorophthalim, phenopylate などを含む広義の環状イミド系除草剤の植物色素生合成に及ぼす影響を, 細胞培養系を用いて, 2種の植物 (Scenedesmus acutus および Nicotiana xanthi) について検討した. 得られたデータは, 上記除草剤が両植物の chlorophyll 生合成を著しく阻害し, 次いで carotenoid 生合成を2次的に阻害することを示した. この事実は, 少なくとも実験に供された範囲の環状イミド系除草剤の作用点が chlorophyll 生合成行程に関わることを示唆しているようである.
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© 日本農薬学会
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