Journal of Pesticide Science
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アルコール部分にジアジリン基を有する光反応性ピレスロイドの殺虫および神経活性
松田 一彦居原田 晃司駒井 功一郎沖本 浩上野 民夫西村 勁一郎
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1996 年 21 巻 2 号 p. 179-185

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抄録
ピレスロイドのレセプターを同定するために, 合成ピレスロイドであるカデスリンと同じ酸部分をもち, 光反応性トリフルオロメチルジアジリン基をアルコール部分にもつエステルを合成した. 化合物のワモンゴキブリに対する殺虫活性は, 既報の定量的構造活性相関式から予想した値とよく一致した. 化合物は多くのピレスロイドと同様に, アメリカザリガニおよびワモンゴキブリの神経軸索膜に脱分極性後電位を誘起し, 静止膜を脱分極させた. また, アメリカザリガニの神経軸索標本およびラット由来のGH3細胞で測定したナトリウムイオン電流に対してもピレスロイド様の電流変化を引き起こした. これらの結果から, 化合物はピレスロイドの標的タンパク質を探索するための光反応性プローブとして用いることができるものと考えた.
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© 日本農薬学会
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