Journal of Pesticide Science
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ポリオキシン耐性リンゴ斑点落葉病菌に対するポリベリン®成分のポリオキシンBとイミノクタジン酢酸塩の共力作用機構
関戸 治知清水 力三浦 一郎前野 真一郎林 茂中山 礎
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1996 年 21 巻 3 号 p. 281-285

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抄録
ポリベリン (ポリオキシンBとイミノクタジン酢酸塩を3:1の割合で含む複合殺菌剤) はポリオキシン耐性リンゴ斑点落葉病菌の胞子発芽管を膨潤化した. ポリベリンはポリオキシン耐性菌の菌糸生育を50%阻害する33.3μg/mlにおいて電解質漏出を誘起し, キチン生合成系阻害活性を示した. ポリベリンの成分の一つであるポリオキシンBは25μg/mlでポリオキシン耐性菌に対して電解質漏出およびキチン生合成系阻害活性を示さず, またもう一つの成分であるイミノクタジン酢酸塩は8.3μg/mlでポリベリン8.3μg/mlとほぼ同等の電解質漏出活性を示したものの, キチン生合成系を阻害しなかった. これらの結果は, ポリオキシン耐性菌に対するポリベリンの共力作用機構がイミノクタジン酢酸塩の細胞膜機能阻害による菌体内へのポリオキシン取込み量の増加に起因することを示唆するものである.
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© 日本農薬学会
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