抄録
新規なO-ピリミジニルサリチル酸系化合物を合成し, 除草活性を評価した. 構造と活性との相関関係について検討したところ, ベンゼン環上の6位にハロゲン原子を導入した6-ハロサリチル酸系化合物がもっとも高い活性を示した. しかし, これらの化合物は, 各種の作物に対する薬害が強く除草剤としての実用性に欠けることがわかった. 作物に対する安全性を高めるために, サリチル酸をチオサリチル酸に変換したところ, S-ピリミジニルチオサリチル酸類は, O-ピリミジニルサリチル酸類に比べ, 除草活陛はやや低下するものの, ワタに対しすぐれた選択性を示した. この化合物のなかから, 広葉雑草に対する活性とワタに対する安全性を考慮して, 6-クロル-2-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル) チオサリチル酸ナトリウム (Pyrithiobacsodium. Code No. KIH-2031) を棉用除草剤として選抜した.