抄録
シビレエイのニコチニックレセプターにおいて, 3-ピリジルメチルアミンのアミノ窒素原子上のジアルキル置換基の長さをジメチルからジブチルまで増加させるに従い, そのアゴニスト作用が漸進的に減少, またはみられなくなった. ところがイオンチャンネルの開口時では置換基の長さに依存してイオンチャンネル部位への親和性が漸進的に増大した. このような置換基の長さと結合部位の識別との関係は, テトラアルキルアンモニウム化合物のそれにも同様の傾向を認めた. さらに昆虫のニコチニックレセプターにおいても, 3-ピリジルメチルアミンの窒素原子上のジアルキル置換基の長さに比例してα-ブンガロトキシン部位, すなわちアセチルコリン部位への作用は減少したが, これとは対照的に高親和性のフェンサイクリジン部位, すなわちイオンチャンネル部位への親和性は漸進的に増大した.