抄録
目的 特定疾患治療研究対象疾患と国際疾病分類(ICD-10, 9, 8)に基づく人口動態死因基本分類表の死因コードとの対応を検討することである。
方法 「難病の診断と治療指針」を用い,特定疾患治療研究対象疾患(45疾患)について,定義・認定基準と死因コード・傷病名を照合・検討した。
結果 死因コードを確認できたのは次の疾患であった:多発性硬化症,重症筋無力症,全身性エリテマトーデス,再生不良性貧血,サルコイドーシス,強皮症,特発性血小板減少性紫斑病,結節性動脈周囲炎,潰瘍性大腸炎,大動脈炎症候群,バージャー病,天疱瘡,クローン病,パーキンソン病,アミロイドーシス,ハンチントン病,ウェゲナー肉芽腫(ICD-10, 9, 8);ベーチェット病,劇症肝炎,モヤモヤ病,クロイツフェルト・ヤコブ病,原発性肺高血圧症,神経線維腫症,亜急性硬化性全脳炎,バッド・キアリ症候群(ICD-10, 9);筋萎縮性側索硬化症(ICD-10, 8);特発性拡張型心筋症,表皮水疱症,膿疱性乾癬,原発性胆汁性肝硬変,重症急性膵炎,スモン,後縦靭帯骨化症,特発性大腿骨頭壊死症,混合性結合組織病,悪性関節リウマチ,進行性核上麻痺,大脳皮質基底核変性症,線条体黒質変性症(ICD-10);脊髄小脳変性症(ICD-9)。再生不良性貧血と強皮症を除きコード間の整合性も保たれていた。
結論 ほとんどの疾患(40疾患)で死因コードによる特定が可能であった。残りの疾患は,現状では死因コードによる特定ができず,今後の検討を要する。