日本公衆衛生雑誌
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食品汚染防止に関するチェックリストを基礎とした食品防御対策のためのガイドラインの検討
神奈川 芳行赤羽 学今村 知明長谷川 専山口 健太郎鬼武 一夫髙谷 幸山本 茂貴
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2014 年 61 巻 2 号 p. 100-109

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抄録

目的 世界的に人為的な食品汚染についての関心が高まるに伴い,G8 では専門家会合が開催されたり,米国では多くの対策•方針案等が策定されている。しかし,日本では,食品企業の食品テロに対する認識が低く,その脆弱性が危惧されている。今回我々は,日本の食品企業に食品防御対策を普及させるためのガイドライン等を作成した。
方法 すでに作成されている食品工場用チェックリストに示されている食品防御対策について,費用対効果を考慮した「推奨度」を整理した。その推奨度(費用対効果の高い対策順)を基に,「食品防御対策ガイドライン(案)」を作成し,食品工場に対して聞き取り調査を実施した。また,食品防御の観点から,食品工場用チェックリストやガイドラインと「総合衛生管理製造過程承認制度実施要領(日本版 HACCP)」を比較した。
結果 推奨度を基に試作したガイドライン(案)に対する食品工場への聞き取り調査を踏まえて,「食品防御対策ガイドライン(食品製造工場向け)」とその解説を作成した。また,食品企業に普及させるために,HACCP における食品防御の観点からの留意事項を作成した。
結論 食品防御対策を普及させるためには,食品事業者が使用しやすいガイドラインが有用と考えられた。

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© 2014 日本公衆衛生学会
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