Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
ベンゾチオフェンの水素化脱硫反応に対するメソポーラスシリカMCM-41担持貴金属の触媒特性
神田 康晴清野 章男小林 隆夫上道 芳夫杉岡 正敏
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2009 年 52 巻 2 号 p. 42-50

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抄録
ベンゾチオフェン(BT)の水素化脱硫(HDS)反応に対する貴金属(Pt,Rh,Pd,Ru)担持メソポーラスシリカの触媒特性について検討した。貴金属/MCM-41触媒のHDS活性の序列はPt>Rh>Pd>Ruとなり,Pt/MCM-41触媒の活性はCoMo/Al2O3触媒よりも高く,安定であった。担持貴金属触媒のベンゼン水素化活性の評価結果から,貴金属/MCM-41触媒が高いHDS活性を示すためには高い水素化能と耐硫黄性が必要であると考えられる。また,Pt/MCM-41触媒はPt/SiO2触媒よりも高い水素化能および耐硫黄性を示した。これはMCM-41がSiO2よりも高い酸性質を有しているためであると考えられる。FT-IRスペクトルの測定結果から,BTとMCM-41との相互作用はSiO2の場合よりも強いことが分かった。これより,Pt/MCM-41触媒上でのHDS反応においてPtおよび酸点はいずれも活性点として働くと推測された。したがって,Pt/MCM-41が高いHDS活性を示したのは高い水素化能と酸性質を有しているためであると結論付けた。
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© 2009 公益社団法人石油学会
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