Journal of the Japan Petroleum Institute
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脂肪酸メチルエステルを還元剤とするAg/Al2O3触媒による選択的NO還元反応
鈴木 邦夫羽田 政明浜田 秀昭
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2009 年 52 巻 2 号 p. 60-64

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抄録
バイオディーゼルを燃料とするディーゼルエンジンからの排ガス中のNOを除去する方法として,バイオディーゼルそのものを還元剤として利用する選択的接触還元反応に注目し,Ag/Al2O3を触媒としてバイオディーゼルの構成成分である脂肪酸メチルエステル(FAME)を還元剤とするNOの選択的接触還元反応を検討した。飽和脂肪酸の炭素鎖長が6~14のFAMEを用いた場合,NO選択還元は約250℃から始まり,400℃で還元率が最大となった後,温度が高くなるとともに低下した。脂肪酸の炭素鎖長が短いほど,低温域でのFAMEの酸化率は高くなり,NO還元の開始温度が低くなる傾向が認められた。一方,不飽和のFAMEは,炭素鎖長の同じ飽和のFAMEに比べ250~600℃の温度領域でNO還元能が低かった。NO選択還元活性は反応温度350℃以上では安定していたが,それ以下の低温においては炭素質吸着に伴う活性劣化が認められた。また,FAMEはデカンやヘキサデカンと同程度のNO還元性能を示した。
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© 2009 公益社団法人石油学会
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