抄録
ビピリジンジカルボン酸とニッケル塩からニッケル錯体を調製し,次にオートクレーブ中でDMFを溶媒としアルミニウム塩と反応させ,ニッケル錯体を含有するMOF化合物を調製した。IR分析からカルボン酸による吸収が消失していること,また窒素吸着等温線の解析からミクロ孔を有していることが分かった。得られたMOF化合物を触媒とし,ジエチルアルミニウムクロライド存在下でエチレンのオリゴマー化を検討した。ジエチルアルミニウムクロライドのみ,あるいはMOF化合物のみでは反応は進行しなかったが,ジエチルアルミニウムクロライド存在下でニッケル錯体を含有するMOF化合物が高い直鎖状ブテン選択性を示すオリゴマー化触媒となることが初めて見出された。