Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
リグノセルロース系バイオマスからイソソルビドのワンポット合成
山口 有朋三村 直樹白井 誠之佐藤 修
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2016 年 59 巻 4 号 p. 155-159

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抄録

イソソルビドおよびその派生物は,高分子産業で有望な単量体であるだけでなく,医薬品産業における重要な中間体である。近年,担持金属触媒と酸触媒を利用して,セルロースからワンポットでイソソルビドへの変換が報告されているが,リグノセルロース系バイオマスからワンポットでイソソルビドへの変換は,ほとんど報告されていない。本稿では,担持金属触媒とイオン交換樹脂Amberlyst 70を用いてリグノセルロース系バイオマスからイソソルビドへのワンポット変換を検討した。463 Kで担持ルテニウム触媒とAmberlyst 70を用い,スギから収率25.4 %でイソソルビドにワンポットで変換することに成功した。ユーカリおよびバガスを用いたワンポット変換反応では,それぞれ収率が8.3 %および12.8 %でイソソルビドが得られた。リグノセルロース系バイオマスから有用化学物質へのワンポット変換反応が有望であることが示された。

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© 2016 公益社団法人石油学会
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