抄録
本研究は、UXデザイン教育におけるエスノグラフィーの有効性を実証的に検証し、社会人向けの中級者プログラム「Xデザイン学校 マスターコース」を対象に分析した。エスノグラフィーを中心にした教育モデルが、学習者のユーザー理解、分析力、サービスデザイン能力の向上にどのように寄与するかを明らかにすることを目的としている。フィールドワークやグループディスカッションを通じて、受講生は無意識の行動や心理的背景を観察し、デザイン思考を深めた。特に、チーム協働やユーザー理解の深化が促進され、エスノグラフィーが実践的なスキルを育成する上で効果的であることが確認された。また、Kolbの経験学習理論やSchönの反省的実践、Blombergの参加型デザインといった学習理論と照らし合わせ、エスノグラフィーが理論的にも教育効果を最大化することが示された。この結果、UXデザイン教育におけるエスノグラフィーの重要性と、ハイブリッド型教育モデルの可能性が示唆された。